It was many and many a year ago,
In a kingdom by the sea,
That a maiden there lived whom you may know
By the name of Annabel Lee
And this maiden she lived with no other thought
Than to love and be loved by me.
昔むかしのお話
海のほとりの王国に
一人の乙女が住んでいた
その子の名はアナベル・リー
乙女の心に思うのはただ一つ
僕を愛しそして僕に愛されることだった
........
ドレス「Annabel Lee」は『アナベル・リー(Annabel Lee )』という美しい詩からインスピレーションを受けて制作されたものである。『アナベル・リー(Annabel Lee )』は怪奇小説で知られるアメリカの作家・詩人のエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe 1809-1849)が1849年に書いた最後の詩である。この詩はポーが死後2日目に地元の日刊新聞『ニューヨーク・トリビューン』に発表され、亡き妻への愛を船乗りと少女の死によって別れさせられた悲恋の物語に託したポエムである。
Bleu de la reine
海のほとりの王国で、詩人の彼と貴族出身の彼女が穏やかな日々を過ごしていた。二人は深く愛し合い、親の反対でこの辺境な地に逃げ、互いを支え合ってきた。彼女の名はアナベル、青みを含んだ緑の瞳は人を吸い込むような深さと力を持ち、太陽の光で宝石のように輝いていた。しなやかな動きはまるで子鹿のように俊敏だった。彼女の華やかさは大輪の薔薇でさえ負けてしまうもので、畑仕事用の粗末な衣装を着ても、その生まれながらの輝きを消せなかった。彼女の鮮烈な姿は詩人の彼に無限のエネルギー、インスピレーション、そして何より愛を与えてくれた。彼女は彼のミューズ、彼の太陽、彼の月、彼のすべてであった。
Bleu princesse
太陽が沈み、大空に月と星たちだけが闇に入った大地を照らしてくれた。海岸で波が子守歌のように、優しく砂浜を打ち寄せ、居眠してた詩人を夢の世界へ送った。夢の世界は淡いペールブルーの霧に囲まれ、何も見えないようで、何もかも見えるような幻の世界だった。ふっと、遠くから人影が見えた。そのシルエット、その宝石のごとく輝く瞳、彼女だ、彼のアナベルだ。詩人の彼がゆっくり彼女の顔に手を差し伸べ、するとその姿が一瞬で風とともに散った。月と星々はまた大地を照らしている。静かに生死によって別れた二人を見守っている。彼の目からそっと涙が零れ落ち、冷たい月の光で真珠のように輝いていた。
アナベル冥界で彷徨う精霊
アラン・ポーの叶わぬ儚い夢
また会いたいよ
愛しい君よ
あの海のほとりの王国に