Lys sacré-Art Cloumn-

王侯貴族たちを虜にしたレース

 繊細でデリケートなレース、かつて宝石と匹敵するほどの価値を持ち、長い間、富と権力の象徴としてヨーロッパの王侯貴族を虜にしました。

 1533年、フィレンツェのカトリーヌ・ド・メディシスとフランス王アンリ2世の結婚によって、レースが上流階級で大流行し、貴族たちが莫大なお金をレースに費やしました。あのエリザベス女王もレースの衿を好んで使っていました。

 その後フランスの通貨がどんどん国外に流出し、この状況を変えるため、ルイ14世の宰相コルベール公爵は国営のレース製作所を設立しました。イタリアの職人たちは高い賃金に惹かれ、次々と国を離れ、慌てたイタリア政府は職人の離国を国家犯罪と見なし、死刑に処するほどの重罪にした歴史もありました。 

貴族の肖像画、
エリザベス女王肖像画 

 時代が近代に入り、それでもレースの美は衰えませんでした。「私は、古風のホニトンレースがたっぷりとあしらわれた、白いサテンのガウンを着ました」とビクトリア女王は日記で自分の結婚式について書きました。
 若き女王が1840年に着こなした白いウェディングドレスは画期的でした。そして彼女が白を選んだ理由は、それが一番繊細なレースを引き立てる色でした。

ビクトリア女王の結婚式を描いた絵、
女王がレースのドレスを着る肖像画

Rara iuvant:イマジネーションの世界と幸せ

 ローマ詩人マルティアリスの言葉「RARA IUVANT」。最初に取れた果物は一番甘美、冬のバラは最も価値がある、そのため「珍しいものが人に喜びをもたらします」。ドレスLys sacréはこのように、神話や伝統で残された珍しいもので作られたイマジネーションのワンダーランドです:

 14世紀の城塞、純潔な白い鳩と希望を意味する6つの星がイメージの世界への入り口で、門番のドラゴンが貴女を見守ります。そして可愛い動物たちはまた守護神のようにいます。古典絵画で変化や新たな生を表す蝶々、女性の優美さを表す猫は、多産の象徴であるウサギは、幸運と豊かさをもたらす使者です。ユリの紋章は古くからフランス王系の象徴で、キリスト教ではさらに女性の純潔と崇高さを表します。そして、その下にあしらわれた王冠は、あなたの高貴さの証です。

 イマジネーションの世界は、比類のない喜びをもたらします。それがこの世で最も珍しい宝物の一つです。 Lys sacré、ここは祝福に満ちた、貴女だけの優雅で幻想の世界です。ここで感じれた豊かさと幸せを他の人と分かち合ってくれることを願っています。

ユリの紋章
ドラゴンレース
幸運をもたらす動物のレース

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