ガラスジュエリー
ドレスMirage de lumièreはアンティークペーストジュエリーとシャンデリアをコラージュしたドレスです。
ペーストはガラスから作られたジュエリーです。ガラスは古代エジプトやローマ時代からネックレスやお守りなどに使われ、中世ヨーロッパでは最も優れた職人にしか作れない貴重なものでした。
旅行や盗難から身を守るため、ガラスジュエリーは宝石の模造品として貴族たちによく愛用されていましたが、17世紀まで、本物のような輝きを持つことはできませんでした。
ペーストジュエリー−光の時代に生まれた宝物
1724年、フランスの宝石商、ジョルジュ・フレデリック・ストラスがガラスを金属粉で磨き、遂には本物のダイヤモンドのように輝く鉛ガラス、「ペースト」を開発しました。
18世紀のロココ時代に蝋燭の普及とともに、夜でも美しく輝くジュエリーのニーズが増え始めました。そんな時に、ロココのデザインや装飾が加えられたペーストジュエリーは、次第にパリの上流社会で大人気になり、あの有名なマリー・アントワネットも、豪華なダイヤモンドペーストを愛用していました。そして時が19世紀に入り、ヴィクトリア時代が始まり、産業革命の進展により技術が向上し、ペーストジュエリーはますます広まりました。クリスタルや金属との融合で数えきれないほどの傑作が生まれました。
此度のプリントでアレンジされたペーストジュエリーもヴィクトリア朝のものでした。(デザインでは、アンティークペーストジュエリー以外、クリスタルシャンデリアもアレンジされました。そちらの紹介はドレスLa brillance de la reineのアートコラムをご参考ください。URL:https://juliette-et-justine.com/blogs/art-column/la-brillance-de-la-reine-art-column)
アムステルダム国立美術館所蔵、18世紀のペーストジュエリーと飾りボタン
Mirage de lumière-知性に溢れる魂の輝きを描くドレス
古城のホールに注いだ月光が美しい幻影の如く私を優しく包む。
可憐なデザインとシックなプリントの組み合わせ、まさに優美な女性美と秩序的な理性美の共振。可愛らしい顔とスタイルの下には、鋭い理性と教養が広がり、貴女の内面の豊かさを讃える、知性に溢れる魂の輝きを描くドレスです。