花と動物
プリントで使われている花と動物の絵はフランスの画家ニコラス・ボーデソンと南ネーデルラントの画家デイビット・デ・コーニンクの作品である。ニコラス・ボーデソンは1611年12月6日にフランスのトロワで生まれ、花の静物画家として名を立て、ヴェルサイユ宮殿に多くの作品が保管されている。デイビット・デ・コーニンクは17世紀に動物と狩りのシーンを表現する画家だった。
David de Coninckの作品
フランドル静物画
西欧の静物画は15世紀まで宗教のために描かれる場合が多く、純粋な静物画は1600年頃にフランドル、オランダなどの地方で制作され始め、その後徐々に風俗画、肖像画、風景画とともに絵画の主流になった。
Nicolas Baudesonの作品
「ヴァニタス」-儚い人生
フランドルとオランダ静物画の中ではキリスト教的な内容を比喩的に取り入れられ、特にヴァニタス(ラテン語:vanitas人生の空しさ)の寓意があり、画面の中で描かれたモーチーフは非常に深い意味合いが含まれている。花は人生の短さの表しで、花の周りに描かれた虫はそれぞれ違う意味があり、蝶は人間の魂の象徴、早く進むことができない蝸牛は老いを表し、蛹は生まれ変わる・復活の象徴である。